虚構

宗教、哲学、思想は脳みその産物なり

 

遠き時代のどこかの誰かが、ひたすら脳みその中で考えしものが、宗教であり哲学であり、また思想というもにやあらん。脳みその中で考えたるものにつき、そのものには実態なく、実在するものにあらず。言わば、誰かが考えた虚構と言っても過言ならざらんや。

よその誰かの脳みそが作り出せし虚構をば、あがめ祭って後生大事に抱え込み、その虚構に自己の生き方まで支配されるまでになっては、これはいかがなものかとこの頃思いつきたり。いかに高まいなる宗教、哲学、思想といえど、それはわが頭の考えだしたるにあらず。見も知らぬ他人の頭が勝手に考え出せしもの故、全く信用置く能わずとも思われけり。