駄句

(風炉) ★風炉据えて窓辺に雨を聞く日かな ★風炉於いて竹林抜けし風通る ★風炉手前湯の沸く音と葉擦れ聞く (茄子植う) ★茄子植うる人に里道聞く日和 ★一面のキャベツの隅に茄子植えよ ★茄子植うる奥山淋し老夫婦

本音②

九州のテレビ映像を見るたびに、大変な惨状だと思う。 どうしてあんな風な地震が続いたのか、どう考えても分からない。 と同時に、被災された方々の今後の安全を思う。 で、安全を思う、というところで行止まりになっていて、その先はない。 webで見かけ…

駄句

(山吹) ・山吹や阿蘇埋つくすほどに咲け ・山路越え山吹あかるき里に出し ・山吹の一枝かざさん御堂仏 ・山吹の陰に臥せたし草枕 ・山吹や風なき夕べにほろと散る (汐まねき) ・ちび共が挑む姿や汐まねき ・青空をその手でまねけ汐まねき ・振り立ててた…

本音①

残された時間が少ないので、本音を言いたいと思う。 そんなの誰も聞きたかぁねえよ! かもしれないけれど、聞かないでもらって結構。 1はじめに天皇制の疑問。 これに賛成、反対の以前の、分からんことをいくつか。勿論、「現人神」などは、そんなのいる筈…

駄句

四月五日 (柳) ・名にし負う芦野の水田まだ柳 ・雀の子ここで遊べと柳かな ・ゆうらりと嵐かわすや糸柳 ・くたびれて柳にほっと花どころ ・華美に倦みほっと息つく柳陰 ・卒然の風に雨呼ぶ柳かな (春光) ・春の日やかえってこころ落ち着かず ・春の日や…

駄句

(鳥帰る) ・哀しみを残したままで鳥帰る ・シベリアの無辺を目指せ鳥帰る ・鳥帰る峰の遥かはタイガなる ・鳥帰る浜の小枝を形見とし (蒲公英) ・タンポポをほこうえいとはこれいかに ・タンポポの咲き乱れし野孫が跳ぶ ・タンポポの如く育てよ餅祝い ・…

駄句

(春の水) ・奥山の岩になめらか春の水 ・目に痛くきらめいて行く春の水 ・湧水のクレソン沈め春の水 ・春水や土橋の下のうす明かり ・里人の笑顔集まる春の水 (如月) ・如月に白き峰みて旅立ちぬ ・如月や雨に冷たしビルの谷 ・如月の空に抱きし志(ここ…

感謝

孫のマーちゃんへ ともかく元気で成長しているかい。 天衣無縫のまま育っているかい。 ずっと天真爛漫なまま大人になってもいいんだよ。 爺ちゃんはマーちゃんに感謝している。 君の、生きようとする直向さを見た。 時にはがむしゃらに、時には何がなんでも…

駄句

(芹) ・芹の香やふるさと遠き野の小川 ・衰えし歯にもしゃっきり芹を噛む ・土の香を閉じ込めんとし芹をとじ (霞) ・アルプスへ里から霞昇るらし ・ゆらゆらと霞に溶ける野良の人 ・山降りて里は夕映え霞おり

駄句

(余寒) ・燗酒を独り汲む夜の余寒かな ・侘しさや余寒の夜に犬の声 ・余寒まだ酒を温める手も慣れて (下萌) ・下萌えや城下の屋根の幽かなる ・下萌えにどかりと座せば富士は何処

異常

朝の暖かい雨が止んだと思ったら、いきなり夏の陽気になった。 まだ寒のうちだと思うけれど、一気に夏になられては、気持ちも体も戸惑うばかりで大いに困る。こんなことがあっていい筈はない、と思うが現実にあったのだから文句の持って行場がない。昔はこん…

駄句

(野焼く) ・野焼きみる若草の丘俤にして ・この冬も無事越えてきた野焼き観る ・野を焼くや阿蘇の全天焦がしつ (水菜) ・目に染みる鍋の水菜や妻はなく ・葉先まで蒼き水満つ水菜かな ・これがいい鍋は豆腐と水菜だけ

駄句

俳句練習帳 (スケート) ・スケートに興じる子らの息熱し ・スケートのきらり煌めき真央がとぶ (日脚伸ぶ) ・日脚伸ぶ茜の西を追いかけて ・日脚伸ぶさあ歩きたいあの道を ・よくもまあ連れ添い来り日脚伸ぶ

駄句

俳句練習帳 (年賀) ・孫からの年賀を飾る額の中 ・今年より年賀を止めし虚ろかな (凍る) ・投げ入れしバケツの菊花凍りけり ・幾たびの手間をふくみし凍豆腐 ・蒼穹の彼方に凍る天の川

神社

神社がいったい何のためにあるのか、いくら考えても分からない。 今頃こんなことを言うのはナンだと思うけれど、分からないから仕方がない。 例えば、お寺は亡くなった人の葬送と先祖崇拝のために存在する、というらしいことはうすうす分かる気がする。 しか…

★句作

柄にもなく、俳句を勉強することとなってしまった。 俳句に興味はあったけれど、自分にできるとはよもや思ってみなかった。 ブログでたまにコメントを交換している人から勧められ、そのような按配になった。 今までのように、ちゃらんぽらんに俳句をいじりま…

備忘

ある本から転載。 「一九世紀から二〇世紀の開幕時に漱石はロンドンにいたのである。 …『日本人はややもすれば英国々々という。英国の人間は生まれから高尚の様に思う。あに計らんや彼らは愚物と奸物と俗物の大部分よりなる国民なる事を。その俗と奸と偶を学…

秋冷

今年の秋は早い。 9月に入るか入らないかのうちに、秋雨前線が現れた。 例年、この前線は9月半ばを過ぎておもむろに立ち現われるのだが、今年はどういうわけか夏が終わったのかどうかという時期に、ぬっくと姿を見せた。 だから秋は早いに違いない。早かろ…

蚊遣

お盆を過ぎて鬼の如き酷暑は薄らいだ。 しかしながら、敷地が狭い家はすぐそばに植え込みやら雑草やらが生えていて、あの気色の悪い蚊が我が物顔に跋扈している。 最近の蚊はたちが悪く、陽炎のように音もなく人の傍にまとわりついてきて、当人に断りもなく…

夏至

ウェブ・メールと言うのは、あんまりよくない通信手段だと思う。 ひとたびメールを発信すれば、直ちに相手に着信しているからすぐさま返事が欲しくなる。何もそうあわてて返事が必要なわけじゃないけれど、相手に着信している以上は、直ちに返事をしてしかる…

惜春

春が来て、過ぎてみれば往くのも早い。 夏や秋や、まして冬は往き過ぎるのが遅いのじゃないかとと感じる。 だから春は気持ちが慌ただしい。ひとえに、春は花が次々に咲き、次々に散るからなのだろう。こんな光景をもしも見なかったら、春の景色は長閑けから…

春風

「春風に先を急ぎて死に急ぎ」 春の風が吹いて、こころがふわふわしている。 何だか知らないが、やたら先を急いでいる。急がねば、花が散る。急がねば、春が終わる。 そんなに急いでも、のんびりとして急がなくても、この先は見えている。 たかだかあそこま…

花園

「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」 処々方々で桜が満開。浮かれ出して、毎年まいねん同じような花を見に行く。 変わり映えもしない花を、何度見ても詮方なかろうに! それとも何か? 今年こそ最後の花に、とでもお思いか? ただこころが浮かれる故に…

気付

養老大先生の本を読んでいてふと気付いた。 先生が口を酸っぱくして、あれだけの著作で言いたかった根本は何だろうと。 もしかして、それは「自分の頭で考えろ」と言うことに尽きるのではないだろうか。 世の中のことや、ものの見方や、ものの考え方について…

老害

国益を損なったあの老人 日本と中国はここにきて、何とか尖閣問題を乗り越えようとしていいる。 長い道のりだったような気がする。この間両国にとってお互いに国益を損じたと思う。 この問題のそもそもの発端は当時の都知事が”尖閣を都有地にする”と息まいた…

老人

「多摩のよこやま(多摩丘陵のこと)」を歩いてきた。 老若男女、ではなく老々男女ではあるが、参加者は誰も若い人のように脂っぽいところが抜けてしまっているので、淡々としてわけ合いあいと言う感じだ。道々、だれとでも気軽に話せるし、かと言って話した…

惰眠

8月1か月を何もしないで過ごしてしまった。 どうにも怠け癖が抜けなくなって困った状態。歳もいよいよ大台に近づきつつあり、このままどんよりした日常生活に入ってしまうのではないかと危惧される。 毎日何か張りを持たねばダメだと思うのだけれど、どう…

安堵

鬱陶しき試験終了せり。 いかに簡単なる試験とは言えど、試験と名のつくものは全く鬱陶しきものなり。それが終了せし故、安堵したり。これにより当面の間、何もすべきことあらざりけり。心置きなく遊び呆けるに如かずや。 時あたかも夏の過ぎんとするところ…

虚構

宗教、哲学、思想は脳みその産物なり 遠き時代のどこかの誰かが、ひたすら脳みその中で考えしものが、宗教であり哲学であり、また思想というもにやあらん。脳みその中で考えたるものにつき、そのものには実態なく、実在するものにあらず。言わば、誰かが考え…

化天

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