読書
埃を払って引っ張り出した本。
内容はほぼ忘却の彼方、それなので読み返しは新鮮。
その構成は、おおよそ、
1部ー武蔵野の地形地誌、歴史
3部ー石川酒造の古文書
さすがに文書家、読み進むうちに叙述の的確さに引き込まれ、
改めて武蔵野の何たるかを教えられたる心地す。
1部~今までの「ぶら多摩活動」で内容はほぼ了解事項。
2部~旧制中学生の飾らない、おおらかな交友。
都内からの入学者を「東京白人」、多摩地付きの入学者を「武蔵野インデアン」
と呼び習わしていた由。
著者は密かに旧友たち、とくに地付きの旧家の同級生を「多摩豪族」と。
3部~古文書解読から見えてくる、多摩に生き多摩に留まる豪族の生活。
名主階層の豪族の、江戸時代を通じて次第に頭角を現してくる自立の過程。
江戸は間違いなく近代を用意していた?
一度読んだはずなのに、
いやあ! 改めて読ませられた。
あっぱれ!!!