老害

国益を損なったあの老人

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日本と中国はここにきて、何とか尖閣問題を乗り越えようとしていいる。

長い道のりだったような気がする。この間両国にとってお互いに国益を損じたと思う。

 

この問題のそもそもの発端は当時の都知事が”尖閣を都有地にする”と息まいたことにある。

そこに、例によってマスコミが同調。わんわん煽って、またまた例によって庶民大衆が難なく載せられ、「そうだ!」「そうだ!」と言いながら、世論は一気に都知事の見方をした。

当時の総理大臣までその波に乗せられ、ついに尖閣国有地にしてしまった。

 

かって、鄧小平は言ったはずだ。”領土問題のように我々の世代で解決できないものは、次の世代はより頭がいいから、その時解決の方法が見つかるだろう”と。

領土問題など、お互いに言い分がある問題は棚上げにしておくしか手がない。それをお互いにつっぱたら、どうしたって争いになる。棚上げはお互いにために賢明な方法だ。

 

であったのに、当時の都知事はあえてそれを問題化した。当時のバカ総理はそれに乗せられた。マスコミは売れれば何でもするから大いにたきつけた。そして、いつもの通り、相変わらず、いつの場合も、世論は訳も分からず大いに沸騰した。

 

かくて、それまで周辺海域でちょこまか動いてだけいた中国だって黙って見過ごすことはできなくなったに違いない。そうして一触即発の事態にまで進んでいくのに時間はかからなかった。それからの2年間というもの、日本と中国の懸案は何一つ進展しない状況が続いた。

 

お互いの国益は損なわれた。その発端は当時の都知事にある。