老人

 

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「多摩のよこやま(多摩丘陵のこと)」を歩いてきた。

 

老若男女、ではなく老々男女ではあるが、参加者は誰も若い人のように脂っぽいところが抜けてしまっているので、淡々としてわけ合いあいと言う感じだ。道々、だれとでも気軽に話せるし、かと言って話した人にこだわりがあるわけでもない。

 

今どきの気温は、暑からず寒からず、少々尾根道を上ったり下ったりしても汗をかいて困ると言う状況はない。また、大汗をかくような登り道は、ここには無いようだ。而して、どこまでも淡々、どこまでもゆるゆる、どこまでもマイペース。

 

特段の景勝地はないが、この山道は昔の奥州古道だったとか、この草むす道がかっての鎌倉古道である、などの説明があるから、なかなか興味深い。奥州古道も鎌倉古道も、まるで知識はないのだが、その名を聞けば、こんな道を昔の人は歩いたのだなあ、との思いはある。

 

 

 多摩市は、東京では最も遅く開発された地域であるらしく、随所にボランテェアの活動の形跡があるらしい。小さな尾根道でも、整備はその方たちがやっているらしいし、今に残る田んぼなども、ボランテェアのご苦労で成り立っていると言う。

 

その方たちも、もはやだいぶお年を召されているのだろうと思い、その後苦労の後を我々年寄りが楽しんで歩く、と言うのもなんだか奇しき縁(えにし)のようにも思える。こういう役に立つ年寄りを、若い人たちはもっともっと利用していいのじゃないだろうか、と思う。

 

 

道具も、年寄りも、

使い方次第。