安堵

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鬱陶しき試験終了せり。

いかに簡単なる試験とは言えど、試験と名のつくものは全く鬱陶しきものなり。それが終了せし故、安堵したり。これにより当面の間、何もすべきことあらざりけり。心置きなく遊び呆けるに如かずや。

時あたかも夏の過ぎんとするところ。夏の後ろ髪をばひっ捕まえて大いに遊ばんと欲す。然れども海外に行かんなどいう大それたことは、神をも恐れぬ所業なれば許されざることなり。費用安きをもって最上の価値とする生活にあらば、何事もこの精神を忘れず。

 

田舎に行きたしと思えり。田舎なればどこでもよかりし。田舎の山の中に入りて野にきらめく晩夏の日差しを浴び、さわさわと梢を揺らす風に吹かれん。特に見るべきものとてなかりしも、緑光る野と山と涼しげに流れる小川とがあればそれで満足なり。

目を付けし場所一つあり。群馬県は沼田の在、川場村なり。武尊山の麓の寒村にて特段のものはなしと言えど、四方を山に囲まれさぞかし緑綺麗ならん。また、さらさらと澄み切った水を流す小さき川の幾本かあり。その小川のたもとは涼しからん。

なんとここには、いくつか温泉もあり。温泉など贅沢なりと思えど、すでにあるについては拒否するべきもあらず。ゆるゆると湯につかり、ぼお~と何時間でも山や川を眺めて時を過ごさん。

 

さて、必ず実行に移さざらんや!