2016-09-25から1日間の記事一覧

駄句

九月六日 (夜長) ・今宵また『坂の上の雲』夜長かな ・長き夜をもう一軒とはしご酒 ・明けやらぬ旅の宿りの夜長かな ・長き夜やキー打つ音の響くのみ 長き夜を漁火消えず波の間に (花野) ・ただ独り歩く花野の暮れてゆき ・一面の花野風吹く古戦場 ・黙…

駄句

八月二日 (秋めく) 秋めけり遥か南に高き雲 子も孫も皆帰る朝秋めきて ふと仰ぐ秋めく空に薄い雲 (小豆) ・小豆煮る囲炉裏静かにつき高く 八月三〇日 (星月夜) ・星月夜宇宙の深きしじまかな (蜩) ・蜩のなく山里に宿りせむ ・寂々と蜩のなく夕べか…

駄句

七月五日 (夏の夜) ・夏の夜のしらじら明けて尾瀬の原 ・夏の宵酒と野菜は瀬戸の川 ・夏の夜や闇を抜け来る風一つ (鹿の子) ・飛び跳ねる鹿の子まだらは陽のにほい ・じゃれ過ぎて母に疎まる鹿の子かな ・鹿の子の瞳に魅入られ胸迫る