駄句

六月十八日・句会 河鹿鳴く夕べの里や一人旅 桑の実をつい取って喰い笑われる 万緑が雨に溶けだす露天風呂 短夜を惜しみつつ読む百鬼園 密やかな人声気になる五月闇 黴活きよ味噌納豆に酒の味 みみずさえ何やら意志のありそうな 雨あやめ色の深さをじっと見…

突き破れ!

毎日まいにち、しとしとどんよりが続く。 気分が内側に籠って発散しない。でイライラする。 何かをうち破りたい!・・・で、なにを? なんだろう? 押さえつけているもの、籠っているもの。 そんなもの、無いはずだがなあ! したいことがあるなら、後先考え…

駄句

四月一六日・句会 彼岸とや雪が都心に積もるほど 蛙聞くふる里今は如何にある 花よ散れ散ればこころは安からむ ぶかぶかの園服に散る桜かな 森閑か若葉が香る中に入る あれよ花一時に咲き散り去り逝きぬ 永き日や下だけ暮れて時の鐘 こころ虚し花散り芽吹き…

駄句

風もよし土筆摘みつみ谷地の奥 朧夜をゆっくりとゆく影二つ 酌み交わし夜更けて今朝の蜆汁 畑打ちや土にめり込む老ひとり 旧家あり暗き式台雛の段 啓蟄やおらが世来たりいざ出でむ 東風吹いて薄着の襟を搔き合わす シベリアへ弔意伝えよ雁の風呂 グルメとや…

訪春

待っていた春、らしいけれどどうでもいい。 季節は待っていようといまいと緩やかに移り変わる。 そんなことを気にしても仕方がないだろうと思う。 いろいろに咲く花を見て、ああ! きれいだナと思う気持ちが大事かもしれない。 とかく歳とって、気持までカサ…

駄句

・寒風の寄せ来る西は茜燃ゆ ・蝋梅の一枝馥郁二階まで ・青空に冬の富士の嶺より近く ・立春や検査異常なし空澄めり ・野ざらしの荒涼の果て夕陽凍て ・とは言えど辛き目みたり老の風邪 ・まんさくや密かに春を告げに来し ・雪消えるや争って緑蕗の薹 ・い…

怒涛

体調につき、1月からの経緯は以下の如し。 ・1/4突然血尿。深紅の地がほんの少し混じる。翌日も同じ。1/6止まる。 ・1/6立川中央病院受診。泌尿器科なく不明。災害病院の紹介状をもらうのみ。 ・1/10災害病院受診。現在CT等の機械満杯につき1/31まで待ち…

思考

どうも頭の中が古い綿くずのようなものでいっぱいになっていて、考えがうまくまとまらない。 まとまらないなら、まとまらないでいいから構わずその考えを書いてみようと思う。 人には唯物的な思考と観念的・情緒的な思考とがあるような気がする。 観念的な思…

我等

我が民族はいつだって外国文化に頭が上がらない。 明治文明開化から約150年、いまだに外国が一番エライと思っている。 政治と経済はアメリカの言うまま子分のように従っているし、庶民の、下々の文化だって外国をひたすら奉って倦むことがない。 曰く、リゾ…

夜半寝覚

宮崎駿と養老孟子の対談本を読んだ。大分古い本。 あの頃でも、宮崎駿がどれほど現在の世の中に失望していたかが分った。 それと併せて、先日若い人たち(高・大女子)が、SNSや恋愛関係でどれほど悩んでいるかという講演会を聞いた。 それらに触発されて…

駄句

・秋立ちて伊根の浦々夢遠く ・虐殺をつたなき絵に見る震災忌 ・花咲いて葛の進軍止まりけり ・出雲路へ独り気どるか秋遍路 ・侘びしいと鈴虫なくや薄ら闇 ・歯の笑顔日焼けの少女登校す ・秋海棠我は季節をこれで知る ・銀木犀どこだどこだと里の道 ・月煌…

沈香!?

沈香もたかず屁もひらず。・・・という人がいたので言った。 「沈香はともかく、屁ぐらい思い切りひったらどうでしょう」 「うんにゃ、屁などという下品なものはひってはいかん。あの音の下品さを思うと汗が出る」 「”ぶっ”てなのはいっそ豪快ではないですか…

駄句

・青空を白雲の行く彼岸かな ・庭園の彼岸の水や澄み流る ・老いの宵もうそろそろの彼岸かな ・雁風呂や浜に残りし枝もあり ・背を丸め畑打つ影の母に似て ・利休忌のオリオン滲み明日は雨 ・さがみ野の広野の藪に初音かな ・寂しさについ寄り添うて花筏 ・…

彼岸

・庭園の彼岸の水や澄み流る ・雁風呂や浜に残りし枝もあり ・背を丸め畑打つ影の母に似て ・利休忌のオリオン滲み明日は雨

駄句

・ 富士道や背中に溜(た)まる春の温(ぬく) ・ 雪富士を光背にして浅間社 ・ 寒中や吉田うどんのあたたかみ ・ 名瀑のしぶきを染めて春夕陽

独酌

孫娘。2歳になった。 急激に大人びてき、赤ちゃんは卒業なのだろうか。 自己主張が激しく、大きくなるにつれ期待が持てる。 健やかに育ってほしい。 せめて10歳になるまで生きていたい。

駄句

12月18日 3人で小仏道を歩きて。 ・ 冬の日にカラス天狗やいざ飛ばん ・ 高尾峰ランする道の枯葉かな ・ 登りきて茶屋の木枯らしなめこ汁 ・ 短日や小仏道の果てる谷 ・ 本陣のガイドの媼かえり花

駄句

九月六日 (夜長) ・今宵また『坂の上の雲』夜長かな ・長き夜をもう一軒とはしご酒 ・明けやらぬ旅の宿りの夜長かな ・長き夜やキー打つ音の響くのみ 長き夜を漁火消えず波の間に (花野) ・ただ独り歩く花野の暮れてゆき ・一面の花野風吹く古戦場 ・黙…

駄句

八月二日 (秋めく) 秋めけり遥か南に高き雲 子も孫も皆帰る朝秋めきて ふと仰ぐ秋めく空に薄い雲 (小豆) ・小豆煮る囲炉裏静かにつき高く 八月三〇日 (星月夜) ・星月夜宇宙の深きしじまかな (蜩) ・蜩のなく山里に宿りせむ ・寂々と蜩のなく夕べか…

駄句

七月五日 (夏の夜) ・夏の夜のしらじら明けて尾瀬の原 ・夏の宵酒と野菜は瀬戸の川 ・夏の夜や闇を抜け来る風一つ (鹿の子) ・飛び跳ねる鹿の子まだらは陽のにほい ・じゃれ過ぎて母に疎まる鹿の子かな ・鹿の子の瞳に魅入られ胸迫る

駄句

六月七日 (柿の花) ・散りてなお甘き実残す柿の花 ・照り映える葉陰にここぞ柿の花 ・晴れ晴れとふるさとの野の柿落花 (黴) ・厭われしもうま酒醸せ黴の花 ・築五〇木陰に沈む黴の宿 ・味噌醤油黴のちからの香りかな ・古き塔黴の湿りも神寂びて 六月二…

備忘

【養老孟氏の本を読んで】① ・こころ・・・脳の機能(はたらき)の一部。意識と同意。。「同じ」という癖があ り、ここから「自分には変わらない個性がある」と勘違いする。なお、感情は脳の辺縁系の働きから生じる。 ・個人・・・西洋一神教の「霊魂不滅」…

駄句

吟行(称名寺・横浜 金沢八景) ・迎梅雨佳景寂寞称名寺 ・青葉陰仁王が睨む我が懶惰 ・紫陽花の花も涙か阿字が池 ・偲ばるる梅雨の釈迦堂武士の時 ・反り橋も往時茫々走り梅雨

駄句

(風炉) ★風炉据えて窓辺に雨を聞く日かな ★風炉於いて竹林抜けし風通る ★風炉手前湯の沸く音と葉擦れ聞く (茄子植う) ★茄子植うる人に里道聞く日和 ★一面のキャベツの隅に茄子植えよ ★茄子植うる奥山淋し老夫婦

本音②

九州のテレビ映像を見るたびに、大変な惨状だと思う。 どうしてあんな風な地震が続いたのか、どう考えても分からない。 と同時に、被災された方々の今後の安全を思う。 で、安全を思う、というところで行止まりになっていて、その先はない。 webで見かけ…

駄句

(山吹) ・山吹や阿蘇埋つくすほどに咲け ・山路越え山吹あかるき里に出し ・山吹の一枝かざさん御堂仏 ・山吹の陰に臥せたし草枕 ・山吹や風なき夕べにほろと散る (汐まねき) ・ちび共が挑む姿や汐まねき ・青空をその手でまねけ汐まねき ・振り立ててた…

本音①

残された時間が少ないので、本音を言いたいと思う。 そんなの誰も聞きたかぁねえよ! かもしれないけれど、聞かないでもらって結構。 1はじめに天皇制の疑問。 これに賛成、反対の以前の、分からんことをいくつか。勿論、「現人神」などは、そんなのいる筈…

駄句

四月五日 (柳) ・名にし負う芦野の水田まだ柳 ・雀の子ここで遊べと柳かな ・ゆうらりと嵐かわすや糸柳 ・くたびれて柳にほっと花どころ ・華美に倦みほっと息つく柳陰 ・卒然の風に雨呼ぶ柳かな (春光) ・春の日やかえってこころ落ち着かず ・春の日や…

駄句

(鳥帰る) ・哀しみを残したままで鳥帰る ・シベリアの無辺を目指せ鳥帰る ・鳥帰る峰の遥かはタイガなる ・鳥帰る浜の小枝を形見とし (蒲公英) ・タンポポをほこうえいとはこれいかに ・タンポポの咲き乱れし野孫が跳ぶ ・タンポポの如く育てよ餅祝い ・…

駄句

(春の水) ・奥山の岩になめらか春の水 ・目に痛くきらめいて行く春の水 ・湧水のクレソン沈め春の水 ・春水や土橋の下のうす明かり ・里人の笑顔集まる春の水 (如月) ・如月に白き峰みて旅立ちぬ ・如月や雨に冷たしビルの谷 ・如月の空に抱きし志(ここ…